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口臭について

2025.06.09

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口臭の原因は主に、口の中に原因があるものと内臓疾患に原因があるものの2つに大別されますが、90%は口腔内に原因があると言えるでしょう。それは歯周病の炎症や歯石、歯垢、舌苔の堆積している人に多く、そこから細菌が繁殖し、細菌の腐敗に伴い硫化水素やメチルメルカプトン、ジメチルサルファイドなどの物質が発生してニオイを出すと考えられます。

口腔の乾燥も口臭の原因になります。口の中が乾燥すると細菌が繁殖しやすくなります。本来唾液も細菌の繁殖を抑える作用があるのですが、年齢と共に唾液の分泌が少なくなったり、血圧やその他の病気の治療薬を飲んでいる人は唾液の分泌が少なくなり口が乾燥してきます。うがいで口を潤すのも良いですが、お茶を飲むのも効果があります。緑茶の中に含まれるカテキンが乾燥を防ぎ口臭も防ぐ作用があります。

その他、タバコや食品によるニオイもあります。ニラ、ニンニク、ミルクコーヒーなどを食べたり飲んだりした後も口臭が気になりますね。ただ、食品によるものは一時的で時間が経てば自然に消滅しますが、自分ではにおいに気が付かないことが多いので人と接するときは注意が必要です。

僕は昔、タバコを1日に2箱か3箱も吸っていました。今の時代だったら大変ですが、その頃はみんなタバコを吸っていましたから3箱吸っても異常者ではなかったのですが、たばこの害が騒がれだして48歳の時にきっぱりやめました。止めた後で気が付いたことですが、いつも一緒にお酒を飲んだり、ゴルフをしていた先輩の口臭がタバコ臭くて顔をそむけたくなるほどに感じたのです。自分がタバコを吸っていた時は何とも感じていませんでしたから、患者さんはいつもこんな匂いをかがされていたのかと思うと申し訳なくなりました。ニラ、ニンニクのなども同じものを食べている人はにおいを感じませんが、他人からはすごく匂うという事が有ります。話をしている人が横を向くようになったら口臭を振りまいているのかもしれません。その他の原因は胃潰瘍や胃がんなど消化器系や循環器系の病気が原因のことも有ります。糖尿病も血液循環が悪くなり歯茎の炎症などを誘発して口臭が出ることがあります。内科の診断が必要になります。

口腔内の口臭を消すには、丁寧なブラッシングと歯周病の治療、歯石と歯垢の除去、それに加えて舌に着く舌苔を除去することで口臭は少なくなってきます。歯石取りをしても口臭が気になる人は、舌ブラシを使って舌の表面に着いた白っぽい苔の様なもの=舌苔と言うものを磨き落とすと良いでしょう。その他のメンテナンスはウガイ薬です。ウガイ薬でも化粧品的な薬効の無いものは口はすっきりする感じはしても、余り口臭予防にはなりません。医薬部外品のうがい薬で毎日お休み前にうがいをすると口臭の発生はかなり抑えられるでしょう。

口臭をなくして楽しい会話の輪を広げましょう

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