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2025.06.30
会長の時間
口の中の汚れは身体全体の病気の原因になります。特に歯周病などで口腔内についたプラークの中には何兆もの細菌が存在します。その細菌は肺炎、心臓病、糖尿病、動脈硬化など多くの疾患の原因になっています。細菌が肺に入ると嚥下性肺炎という危険な炎症を引き起こします。
特に高齢者や寝たきりの方の死因の40%くらいが嚥下性の肺炎だと言われています。悪玉菌のもとになるプラークの除去や歯石の除去をして歯周病を起こさないようにしましょう。
それでも歯が無くなったらどうしますか。物をかむためには入れ歯やブリッジなどの補綴物でかみ合わせを再生したり、インプラントなどで歯の代わりになるものを作り、食べ物をかめるように再生します。今はiPS細胞などの研究がされていますね。もう20年もしたら無くなった歯の根っこに細胞を移植して、歯が生えてくるという時代になるかもしれません。
しかしまだまだ実現には遠いようです。とにかく今は歯周病を起こさないようにすることが大切です。口臭がする、歯茎が赤くはれるという初期の段階から進行すると歯茎から血が出る、歯がグラグラになって抜ける、という怖い歯周病になります。
それを起こさないためには、自宅での正しい歯磨きなどのセルフケアと歯科医院で定期的に歯石の除去などを行う、プロフェッショナルケアを併用することが大切です。いつまでも美味しくものを食べて、健康に過ごせるようにしましょう。